沼地。

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百合漫画8冊分感想

冬に購入したもの








『夜空の王子と朝焼けの姫』袴田めら
背景に最後の制服を思い浮かべてしまう辺りからも、この方の描く百合漫画はどうしても少女漫画だなあ。“片想い”というよりは“憧れの存在”として想うことが多いから。
そんな中で思ったことを口にしてしまう癖がある美樹と、可愛いのに工業高校へ通っている姫子の話『キリンの首は長すぎる』はおもしろかった。「キリン首長すぎない!?」ってわざわざ言うことじゃないから! 最後には本当に言うことじゃないことを言ってしまったけれど大どんでん返しで良かったね。その後が気になる!
ところで“可愛いのに建築が夢”だというギャップ萌え…とてもよく分かります。
可愛いのに○○っていうのはとても大事な重要ポイントですね。私も“可愛いのに趣味はバードウォッチング”とか“可愛いのにギャルゲ好き”とかそんなコが居たら強引にでもお近付きになりた…いや、遠くから眺めるだけでいい!、って夢想を自分が高校生のときにしてましてね、今でも続いてます。ただ“カッコいいのにヘタレ”とか“カッコいいのに乙女”とかそういうギャップにはなんも感じないんですよね。まあ誰にでもどんなにヤな奴でも見た目に限らず可愛いところは必ずあるって結論が出てるんで、やっぱ女の子は可愛くてなんぼでしょ!!
そういう「あるある」って共感を引き起こす要素が各所で見られるのが袴田めらさんの持ち味。例えば『射手と蠍の境界線』では星座と占い、『長い遠回まわりの道』では願掛け、『仮想の王国』では演劇のセリフを演じながら通じ合う、『放物線を描く花』では独占欲、『あなたを虜に』では食、などなど。こういうのは女子学生だからこそ特有になるんだよ。
因みに長い〜と名もなき〜は大本で読んだことあるけど、長い〜は読む度バッドエンドだったらもっと良かったのに…って勝手に悔いる。


『かわいいあなた』乙ひより
ついに少女漫画風の絵柄で百合漫画が描かれる日が… !
コミックスタイトルにもなっている『かわいいあなた』は先程述べたように私が興味ゼロの“カッコいいのに○○”の部類に入るわけだけど、通りすがりにおかまと言われて泣いてしまったまりあの性格は確かに可愛いかった。言われてからすぐに泣き出すんじゃなくて図書室に着いて本を選んでるときにいきなり泣き出すのが自分の見た目と名前がまりあにとってどれだけコンプレックスかっていうのが一目瞭然。一枚も二枚もうわてのあかねさんも魅力的。 
あとは『ココロ弁当』の泉が可愛い。140ページの「それだー!」ぴょーんってソファーの上で跳んだところ真似したくなったほど可愛い。いっちゃんとしずかのまさかの四角関係恋模様が見てみたい! それから完全に独り言だけど祭先輩のビジュアルは三次でもかなりタイプの内のひとつ。やんちゃっぽいコは惹かれる…百合もんでは登場することが全然ないので貴重。


『ささめきこと』1巻 いけだたかし
行きつけの本屋で見かけて表紙が気になって手に取って裏面の文を読んだらどうやら百合もんらしかったので購入。一迅社以外の新しい百合漫画に出会えたわ♪と喜んだのもつかの間、まず百合漫画の前に漫画としてノリが合わなくて1話終わるごとにある補足のような1ページ漫画の方がおもしろい…
“私の恋は孤島の花 咲いて実りのあるじゃなし”はすごく良いのになあ。女装男子といいたまに出る他作品の引用といいみやこと朋絵みたいな本来はヒかれるタイプなのに男子からチヤホヤされているおかしさといい、なんでもアリなところが純夏の片想い模様を際立たせていると感じるか裏目に出ていると感じるか…


『マーメイドライン』金田一連十郎
これ本気で百合姫に掲載していたの?! ヤングユー辺りじゃなくて?!!
そら帯にくらもちふさこさんの推薦文ついてるわ…いつもの甘々ほのぼのちょっぴり切ない百合姫的萌え〜を求めている単行本派の方々はさぞやビックリしたことでしょう。萌え要素一切なし、現実ばかりがある内容で中には男性から女性に変わるお話まであるんだもんな〜間違いなく異色。この中では『ゆかりとまゆこ』が良い。丸々1ページ使われた手繋ぎ絵の切ないこと切ないこと! その後すぐに視界に入る次ページ1コマ目のすね毛丸出し男による余韻のぶち壊しっぷりぶち壊しっぷり!
とりあえずまゆこみたいな愛人関係1年以上も続けちゃう恋愛まっしぐらタイプはその内新しいの見つけるんだから心配するだけ無駄なんでテキトーにあしらうかほっとけ、ってことぐらいよくつるんでる友達同士なら分かると思うんだけど最初からどっかでまゆこへの恋心な気持ちがゆかりにはあったのか?! だってまゆこって相当めんどくさいぞ! 少なくとも自分より本と読書という行為を軽く扱ってる奴に対していくら失恋の励ましとはいえよくぞ貸し続けられるもんだ。
めんどうといえばゆかりは男も女もめんどくせー、って思ってたけどそもそも人間自体がめんどくさいんだから分類する必要なし。そうすると悩みがどんどん減っていって結果ハッピーエンドを手にするかもしれない。
それにしてもまゆこといいあおいといい同性愛無理なコの残酷さがよく出てるよ。
特にあおいは同性愛について考えている分倍増だよ。結局はあんな目に遭わせておきながら「めぐみの隣にいる資格がない」とか「めぐみが男の子だったら」とか自分のことばかりだからコイツは…ってちょっと腹立ったけど、あの年頃は難しいんだよな! どうしたって学校だけが居場所と捉えて安全圏だと勘違いしてしまうから! でもやっぱり「だってめぐみは完全に同性愛(そっち)の人だと思ってたから……」発言には腹立つ! いや、腹立つ通り越して呆れたわ!
あとがきで『三浦さんと私』について“未だに何故私が誘われたか謎です”とありましたが、当時esで読んだ私も謎でした。しかしGLもBLも無縁な方の百合漫画は非常に気になるのでどんどん取り入れてもらいたいです。
因みにおなじくあとがきで触れられていた『ニコイチ』とは、諸事情で血の繋がりのない息子を育てるためにわざわざ女装して母親の役目を務める男性のお話なんですが、女装時に同じ会社の女性から惚れられてしまったとき、彼は心の中のセリフまで女言葉なのでそれが良き演出となって絵的に倒錯百合が楽しめるぐらいで特に百合度は高くないです。


『絶対×ロマン』むっちりむうにぃ
ほとんど読んだことあるんでコレクションとして購入。
初見の『愛情物語〜あかりの場合〜』にある「かわいいよ」っていう1コマ、まだ自分が百合好きだと自覚していなくて百合って言葉も知らなかったぐらい昔になんかのアンソロに載っていた広告で見かけたことがあって「なんだなんだ女同士だよなコレ?!」ってドキドキしたことがあったんだけど何年もの時を経て今! 再会出来ました。
もひとつ初見の『ツいてますよ。』って4コマは百合でもなんでもないし、なんだなんだコレ??


『純粋アドレッセンス』かずまこを
ストシェ2巻の発売日、ウキウキしながら行きつけの本屋に向かうと隣に置いてあって帯に当時最高潮に敏感だった生徒と先生の年の差恋愛を示す文字が記してあったので一緒に購入。表紙の生徒がメガネ・三つ編み・セーラー服という自分的特別三大パーフェクト要素な見た目だったから大人しいコの成長物語かと思いきや「〜だ」「〜だぞ」「〜だろ」の喋り方で拍子抜けしてしまった。もうとにかくななおは若さ故の…!ってカンジで応援する気も見守る気もなくなるほどがっつき過ぎで終始イライラしたわ。早く大人になりたいなら、ちったぁ忍耐力ぐらい鍛えようとせぇよ!
それでも年の差恋愛に欠かせない“自分と相手との立場の違いから思い知らされる距離感”が随所に置かれているのは素晴らしい!んだけど、わだかまりが残ることが多いんだよ…
例えば友達の結婚式の帰りでドレスアップして増々キレイになってる普段は保健医な彼女にバッタリ会うわけだけど、そのとき彼女の友人に「保健医ってなんかエロいね」と言われるとななおの反応は顔赤くした怒り顔の割と大ゴマで「松本はエロくないぞ!!」って…
どうも“どっかの作品の二次創作”みたいな印象を受けてしまう。他にも「舐めて」とか、どうも…ななおの喋り方とキャラがいつまでもひっかかってるから受け入れにくくなってるんだろうけど。始めは先生を堂々と呼び捨てにする年下の生意気さって大分ときめいたんだけど。まあすでに各話タイトルの傾向が合わない時点で合わないんだろうな。爪先立ちOctoberてなんぞや?!


『える・えるシスター』1巻 邪武丸
行きつけの本屋で1話分がお試し立ち読み出来るようになってて姉妹百合を期待して読んでみたらアホっぷりがなかなかおもしろかったけど絵柄が苦手なのでその日は戻して別日にまた読んだら続きが気になってきたからモノは試しで購入。そんときになって『えろ・えろシスター』じゃないことに気付いた。姉妹より母姉に萌えた。そして読み切り版の姉妹の関係性の方がおもしろい。2巻発売されたら購入するかは分からない。


『GIRL FRIENDS』1巻 森永みるく
日々「疲れた」「しんどい」って言葉を口に出さないよう気を付けて生活している私ですが今回ばかりは使わせてほしい。本当に読んでいて疲れた。しんどい…
寄り道、ダイエット、プリクラ、おしゃれ、メール、呼び方、クラスメイト→友達→親友への進化、その進化から溢れ出る嬉しさ、楽しさ、そして容赦なく訪れる不安、不安、不安…


女子高生の実態と心情を丁寧に表し過ぎだよ!!!


まりの一喜一憂がいちいち刺さるよ!! 「そんなに悩まなくていいんだよ」っていう親心と「女子なら誰もが一度は抱えた想いじゃなかろうか…」っていう心覚えを同時に何度も刺激されて読んでて息苦しいったらありゃしない!! お互い違うタイプだった2人がお互いを気遣いながらどんどん仲良くなっていく過程はこっちまで恥ずかしい!! さすがくちびるためいきさくらいろの森永先生です!! だからこそハプニング的なキスで済まして欲しくなかった!!!!! ここまで丁寧に仕上げといて最後酒の効力て!! 寝込みて!! そんな棚からぼた餅みたいな…!! 
以上の理由から2巻はまだ購入していません。読むのがコ・ワ・い…




これにて8冊分感想終了。
冬に購入したのはまだまだあるけど残りは個別で。
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by cyawasawa | 2009-06-06 02:49 | 百合語り(47)

百合と舞-HiMEとけいおん!!とアイマスと艦これと制服女子高生と一緒に歩んで生きたいブログ。


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