沼地。

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美の巨人たち『小林古径作・清姫 日高川』

静留のチャイルド清姫でおなじみの『安珍清姫物語』を全8面組の絵巻にした日本画家・小林古径の回。
数日前から特集されることを知っていたのに油断して数分間録り逃してしまった。





内容は、絵巻と共に安珍清姫物語を紹介+小林古径の作風や人柄や生き様について美術館長等方々のインタビューも交えながら解説+この番組おなじみの作品に因んだ名所巡りを盛り込んだミニドラマ、といったところ。

安珍清姫物語を覚えている限りでご説明しますと、
ある日、熊野路参拝中の安珍という修行僧が宿に一泊すると清姫という若い娘に一目惚れされてしまい、あまりにもしつこく引き止められるので「旅が終われば戻る」と嘘をついてしまうもののバレて、憎しみで大蛇になった清姫は安珍を追いかけ回し最後には道成寺の鐘の中に隠れた安珍を殺めたという大変応援しにくいラブストーリーでございます。

番組では、大蛇になった清姫は鐘の中の安珍を焼き尽くして自らも終わりを迎えたとありました。さらに大蛇になる前は60kmも追いかけていたという、ここまできたら安珍が好きなのか自分が好きなのか分からなくなってくるものすごい情念!
こんなにも壮絶だともうちょっと詳しく知りたくなったのでパッと調べてみたら、安珍はなかなかの男前だったそうで清姫は出会った当時13歳だったそうで何と夜這いまでしちゃったそうで?! 早いよ!


しかしこの物語は諸説あるらしく、清姫をただの面食い女か一途と思うか安珍をただの嘘つき男か被害者と思うかの印象は各々違いが出てきておもしろいことになるわけです。


とりあえず私は静留のアノ場面を思い出したり、思い当たる節は全部静留に繋がっていったんだけれど、番組を観てると今まで静留寄りで捉えていたことが実際は本家清姫寄りだったってことにいきなり気付かされるわけ! 
“安珍清姫物語を元ネタにもってきたのは静留がいかに悲恋で恋に燃えているかの暗示とキャラ付けと演出”っていう当たり前の理解は、単に安珍清姫物語を曖昧にしか知らなかったから静留寄りで捉えていただけで、例えば片恋艶花の歌詞なんかはモロ本家清姫ちゃんなわけ!
てっきり100%SHIZURUなんかと萌…いや、もちろん100%静留節なんだろうけど気付いたが最後、本家清姫ちゃんは結構潜んでいて、つまり2人には共通点が多々あった。
その中で最も強烈なのが“愛と死は等価値”ってこと。


死ぬほど好きです。
死んでも好きです。
一緒に死にたいくらい好きです。
あなたになら殺されてもいいほど好きです。
想いが叶わないならいっそあなたを殺して私も死にます。



思わず「いのちをだいじに」って命令したくなる。ある意味生と死は等価値よりすごいわ!
2人共若さ故なのか若さの割に精神年齢が高いから一生モノの相手だと確信したのかどれなのか。まあ2人にとってはこの愛し方が普通なだけなんだよな。だからあまり悲恋とは感じないんだけれど、さすがに大蛇になった辺りは何とかしてほしい…静留で言うとなつきに想いが理不尽なバレ方をした辺りかな…

などと沈みながら番組を観ていたら、最後の第8面には満開の桜が描かれていた!
“古径は悲劇で終わらせることが出来ませんでした”ってナレーションがまた泣かせるじゃないですか…決してハッピーエンドとは言えない物語に希望を託されたのですね…古径が寡黙な男だったってのも一層グッとくる…

桜といえば静留となつきも最後はスッキリしてたよね。
こちらも印象は各々違いが出てくるけど、今になってやっと静留がどんな想いでチャイルドに清姫と名付けたか分かった気がして「そうか! そうだったのか!」と視野が広がって嬉しい反面、今さら分かったことが素直にショックでちょっぴりやぶへび状態です。
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by cyawasawa | 2008-07-13 02:52 | 静留&静なつ(72)

百合と舞-HiMEとけいおん!!とアイマスと艦これと制服女子高生と一緒に歩んで生きたいブログ。


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