沼地。

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『KURAU Phantom Memory』

百合と噂はきいていたけれど、私はそうは思わんかったです。






まず第1話ストーリーを簡単に説明。

主人公クラウは12才の誕生日に父親の研究所へ実験を見に行く。
そのとき“リナクス”という不思議な光が暴走し、クラウの中へと入り込む。
人格を現したリナクスは父親に「“対”がいる」と、もうひとつの光、つまり伴侶がいることを説明。
娘をなくしたと絶望する父親。しかし戻す方法が分からないままクラウに宿ることになったリナクス。
10年後、身体能力が人並み外れたリナクスの力を生かし、エージェントの仕事をしながら父親とは離れ、ひとり暮らすクラウ。いつものようにあっさり仕事を済ませ、いつものように対はまだかと求めながら寝にはいる。
すると突然光に包まれた対が現れ、手がクラウの頬に触れる。
涙をながして喜ぶクラウ。


こんなカンジか…


その後クラウは、対である少女に“クリスマス”と名前をつけ2人で暮らし始めます。
しかし幸せは長く続かず、リナクスの力を狙った輩やら、父親に依頼されてクラウを守ろうとする男やら、リナクスの力は危険とみなして排除しようとする警察みたいのやら、リナクスの力を手に入れて間違った使い方をする双子やら、色んな問題が容赦なく2人に試練を与えます。


序盤は、世間知らずでピュアなクリスマスと、対に出会えて嬉しさ満開でウキウキしているクラウとのやり取りがとにかく微笑ましいです!
一緒に寝たり、一緒に朝ご飯を食べたり…何度「新婚さんやん?!」ってこっちがテレたことか。


それなのに、何故百合ではないと思ったか。


クラウも言っていましたが、最終的にリナクスを呼び込んだのは母親がいない“さみしさ”からきたものだからです。
幼い頃に病気で母親をなくした上に、クラウ自身がリナクスの暴走で父親の片腕をなくしてしまい、さらにはその力があるばかりにお互いの安全のために父親と離れて暮らさなければならなくなった…
これでは全然安定した家庭環境とは言えません。

その証拠に、初めてクリスマスの手料理を食べたときに「なつかしい味がする」と言っていて、コレは家族愛を象徴しているように思えます。
“クリスマス”と名付けたのも、母親がいた頃の幸せな記憶を表しています。

それにクラウとクリスマスって「守る」とは言い合うけど、「好き」とか「愛してる」とかは言わんのですわ。
まあこれは言葉に出すのは無意味、ってことかもしれないけど、さっき言ったことも含め、どー見ても2人の関係は家族愛にしかみえない…

しかも最終回で10年後、クラウは結婚して家庭も築いているんですよ!
やっと安定した幸せを手に入れているけれど、私が一番嫌がっていたエンディングです。
だって肝心のクリスマスは最後の最後に新たな対と出会ったけど、これでは可哀想なだけ。
普通は対と出会って良かったやん、ってなるのかもしれませんが、このリナクスという生き物は、並外れた強い力を持っている割には、とても“脆い”存在なのです。

物語に何組か別のリナクスが出てきますが、対を失う度に彼等はすぐ泣きます。
本当にソッコーでよく泣きます。
この違和感を抱くほどの泣きの描写が“対がいないと生きていけない”という、彼等の“脆さ”を表しています。
“悲しい”でもなく“切ない”でもなく“脆い”存在なのです。

だから幸せなのは、普通の幸せを手に入れたクラウだけです。


今思えば、1話でニ羽の鳥が離ればなれに飛んで行く描写は“最後には2人は離れる”という暗示だったのかもしれません。
当時はクラウの孤独感を表しているだけかと思っていたけど…



そんなわけで私にとって『KURAU』は百合作品ではありませんでした。



しかしクリスマスは名前からして可愛いらしい!
例えば怪しい男(後にクラウを守る男と判明)に声をかけられ、クラウからつけられた名前をほめられると、一旦は構えたものの気を許して笑顔になり、またすぐ警戒した顔になるところとか…
私は結構クリスマスには悶えさせていただきました(笑)


因みに好きな話は1話の『広い世界へ…』と、8話の『もうひとつのクリスマス』です。
これだけ2回観た。

てか1話が好きなんて結構珍しいことではなかろうか…
アクションも素敵だったし、最終回のような感動展開がツボでした。
8話は、クラウとクリスマスの話ではなく『アヤカ』という、最初はクラウを敵視している警察官の過去話ですが、これが酷でイタい…つまりは私好み★
と、いうことは好きなキャラは当然アヤカになります。
アヤカも最後には家庭を築いたのですが、こちらは素直に良かった良かった。


あと音楽がなかなか良かったです。
特にEDとEDのピアノver.は泣ける…ちょっとサントラ欲しくなりました。




●まとめ●※あくまで私個人の判断です。
百合作品としてのオススメ度→30〜40%
作品としてのオススメ度→50%
全体をみた百合度→30%
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by cyawasawa | 2006-04-08 23:54 | 百合検証(6)

百合と舞-HiMEとけいおん!!とアイマスと艦これと制服女子高生と一緒に歩んで生きたいブログ。コス写専用アカ→@cyawa_cossya


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